中川十のANZELたちの羽音(はおと)

 
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  中川十のつぶやき3

 

「昔は、ご遺体が自宅に帰ってきても、玄関から入れずに窓からいれる風習がありました。
 
うっかり玄関から入ってしまった日には、親族のお年寄りから、
 
「まったく最近の若いもんはそんなことも知らんのか」と言って怒られたこともありました。
 
そうするとどうするか。
 
バックして玄関を通過して、窓から入れ直すのです。
 
昔はたぶん悪霊がついてくると信じられていたのでしょう。
 
しかし、私は故人も生きている家族も同じ人間だと思います。
 
なつかしい我が家にせっかく帰ってきても正々堂々と玄関から入れず、
 
隠れるようにして窓から入るなんて、
 
もしご本人が草葉の陰から見てたらがっかりするでしょうね。」

 

  中川十のつぶやき2

 

「これは無理だと思ったことは?」という質問に対して。
 
「無理とか考えません。どうにか行ける!ですね。僕は任されたすべての処置に関しては、
 
一度も投げやりになったことや、手抜きをしたことはありません。絶対致しません。
 
これは僕のプライドです。
 
逆に、僕だから限界まで何かしてあげられる事があるという思いしかないのです。

講義においても処置する者は、
 
そういうネガティブな気持ちを持っては絶対にいけないと教えています。」


 

  中川十のつぶやき1

 

年末になると、なぜか亡くなられる方が多くなります。
 
そんなとき、必ずご遺族は「こんなときに・・・」と大変恐縮されます。
 
でも、意外とみなさん安らかなお顔をされている方が多いんですよ。
 
一年という幕が下りるときは、 呼吸している神様が息を吸う時かも知れないと思うのです。
 
不思議ですね。

それで、人が亡くなることを 「息を引き取る」と 言うようになったのでしょうか

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